自分のことを「自分勝手」だと信じ込んでいる人が沢山います。そして問題は、そのことを自己否定に利用していることなのです。
私はこの仕事を始めて、そう言う人がいることに気付かされたのです。自分勝手というけれど、ある意味当たり前のことなのにな…と。
もしもあなたが他人の言うことの言いなりになって、あたかも奴隷のように生きているとしても、それはあなたが決めたこと。それも自分勝手なことです。
人は自分勝手にしか生きられないのに、それを否定しまくっているのですから不思議なことだと思ったのです。
なぜ自分勝手を否定するようになったのか、それは幼い頃に「お前は自分勝手だ」と否定的なエネルギーと共に言われたからなのです。
そういった過去の出来ごとをご一緒に丁寧に見るにつけ、幼い頃のクライアントさんの自分勝手さを何とも感じないのです。
全く否定するようなことではなく、無邪気さというのは自分勝手でなければ成り立たないことです。
親に否定された通りに、自分勝手さを否定するようになったおかげで、違う自分になろうとするあまりに、問題行動を起こすようになるのです。
つまり自分勝手にしてはいけないという禁止が、より強い自分勝手さを起こすということです。
自分勝手とは自分本位であるということであって、否定されるべきものではないということに、しっかりと気づくことです。
そうすれば、自分勝手を抑制するために利用していた罪悪感も、必要なくなってしまうということですね。