決めつけられたらモノに成り下がる

この世界は一つなのですが、あなたはあなたのワールドで生きているし、私は私のワールドで生きているのです。

個々人に固有のワールドがあり、それらは共通する部分もあれば食い違う部分も多々あるのです。

このことを深く理解している人は少ないのかもしれませんが、そのために様々な誤解や軋轢が発生してしまうのです。

人は自分のワールドにおける常識、正しさ、決まりごと、当たり前のこと、こうしたことを使いまわして生きているのです。

そしてそれは誰にとっても同じだろうと勝手に思い込んでしまうのです。そうなると、人とのコミュニケーションを取る以前に、物事を決めつけてしまうことになるのです。

自分の常識や正しさを子供に押し付けて満足している親がいるのですが、そうした親は子供が独自のワールドで生きていることに気づけないのです。

子供はまだ未熟だから親が正しい方向に導いていかなければならないからと言うかもしれませんが、それはいいわけです。

決めつけられ続けた子供は、人生をかけて反発しなければならなくなってしまうことを知らないのです。決めつけられたらモノに成り下がってしまうのです。

自分のワールドは自分以外の人とは根本的に違うのだということに、しっかり気づくこと。それができれば、受け止めることができる受容的な人物になれるのですね。