本質には微分積分は役に立たない

微分積分という言葉を聞いたことがあると思います。実際に高校大学で勉強したという人もいるでしょうね。

言葉の響きがなんとなく専門的で、いかにも難しいことのように感じるかもしれませんが、その考え方はシンプルなものです。

専門家の方にしてみたら、当然と思われるようなことでしょうけれど、少しだけ素人レベルですが解説してみます。

微分というのは、実はこの世界の実情、その瞬間瞬間を記述するのに使うものだということです。

たとえば、ミサイルの弾道を計算するとき、あるいは星の動きを予想するなどは、微分を使わなければ分からないのです。

一方で、積分というのは微分によって記述されたこの世界の実情を読み解くために使う道具なのです。

たとえば複雑な形をした土地の面積を求めるためには、微分した面積の小片を寄せ集めることで正確な全体の面積を得るのですが、その寄せ集めが積分なのです。

人生も積分だと言った人がいるようですが、確かに過去の瞬間瞬間を全部寄せ集めた結果が今だとするなら、それは積分だと言えるかもしれませんね。

ただし、これは自我の考え方であって、実は私たちの本質は決して微分も積分もすることはできません。

なぜなら変化するものではないからです。変化がなく、永遠であれば微分積分は何ら用なしになってしまうのです。