自我が望まない世界

ずっと長い間、地球のどこかで戦争が起き続けているこの自我全盛の時代は、いつかは衰退していくのだろうと思っています。

ポツポツと地球のあちこちで誰かが覚醒していって、それが少しずつ世界中に広がって行き、ある時点で指数関数的に自我が消えていくのです。

そうなったらもうその勢いを止めることはできなくなって、あっという間に人類から自我が絶滅してしまうはずです。

その後はとてもシンプルな社会が生まれて、平和が続くことになるのでしょうね。もうどこにも「私」がいなくなるわけです。

「私」がいなければ、何にも始まらないと信じている人がいるかもしれませんが、「私」がいなくても人類は存続するのです。

そればかりか争い事のないクリーンな世界が待っているはずです。「私」がいなくてもすべては起き続けるのです。

「私」がいない方が地球にとっては優しいのです。ただし、今のような人類の隆盛は影を潜めていくことになるでしょうね。

「私」という自我が決して望まない世界、それこそが本当のユートピアなのだと思います。