私たち人間というのは、個として生きているのですが、そのためには結構エネルギーを使い続けているのです。
自分を放っておくことができたなら、個として生きることはできなくなってしまうのです。
自我がどうやって自我であり続けるかというと、他と戦うことによるのです。このブログでいつもお伝えしている言葉を使えば、自己防衛によるということ。
自己防衛が自我を存続させるのに絶対的に必要なのです。もしもあなたが自己防衛(戦い)をやめてしまうなら、自我はなくなり個であることはできなくなるのです。
個でなくなると、全体と一つになるのです。それが覚醒ということです。誰もが常に防衛し続けていると聞いても、ピンとこない人も多いかもしれません。
それは自我(マインド)のことをあまりにも知らな過ぎるからです。少し深く理解しようとすれば、防衛こそが個であることを維持する鍵だと分かるはず。
そしてこの防衛こそが、私たちが苦しんだり悩んだりすることになる原因なのです。なぜなら防衛は必ず自己犠牲を伴うからです。
自己防衛を少しでもやめていくためには、自己防衛をしているという自覚がどうしても必要になります。
だからまず自己防衛について理解を深め、その後自己防衛をしていることに気づくこと。できるだけリアルタイムで。
そこからようやくゆっくりと自己防衛を小さくしていくことが可能になるのです。是非深い理解と実践を繰り返していって欲しいと思います。