皆さんは「いずみたく」という作曲家の方を知っていますか?もうすでに他界されているのですが、数多くの素晴らしい曲を作ってきた天才作曲家です。
きっと皆さんも聴けばああこの曲は知っているとか、え?この曲もこの人が作ったんだあとびっくりされると思います。
当時私がまだ学生だった頃、彼がFMラジオ放送の中で、ライターでタバコに火をつける音だとか、コーヒーを煎れて飲む音などを交えたトーク番組をしていたのです。
そのトークも面白かったのですが、生活音が妙に耳に優しく入ってきて、毎週楽しみにヘッドホンをしてその番組を食い入るように聴いていました。
ごく普通の生活音のはずが、FM番組で聴いてみるととても気持ちの良い音質なので、虜になったのを覚えています。
最近、そうした様々な生活音を音源とした動画が静かなブームになっているらしく、なんでも ASMR と呼ばれているようですね。
私自身は上記のような経験があるので、その人気の理由がよくわかるのです。敏感な人、特に HSP と呼ばれる超敏感な人たちには好まれる傾向があるのかもしれません。
なぜなら彼らは普通の人たちよりも、嫌いな音、好きな音、どちらであれ極端なレベルで感じられてしまうからです。
つまり HSP の人たちが自分の好きなことを好きなだけ自分に体験させてあげるなら、普通の人たちよりもより強くいい気持ちになったりできるということ。
ところが彼らは敏感すぎるために他人のエネルギーを強く感じてしまうので、防衛が大きくなって、自分に我慢を強いてしまうことになりがちなのです。
それは本当にもったいない話ですね。だから何度でも言いたいのですが、敏感な人ほど自分の五感が喜ぶような音、味、景色、その他なんでも自分に十分に与えてあげることです。
そうすれば、敏感さの利点が最大限生かされて、HSP に生まれて良かったと思えるようになるはずですよ。