一粒の種からやがて芽が出て、それが成長して仕舞いには綺麗な花を咲かせるように、私たちも赤ちゃんの時から成長して今がありますね。
ハイハイもできない赤ちゃんから始まって、やがてヨチヨチ歩きになり、かけっこができるようになって、中には一流のアスリートになる人もいます。
内面的な成長も見逃せません。字の読み書きから始まって、論文を書いたり、哲学者になったりする人もいます。
人はそれぞれに大きく成長するものですね。ところが、どれほど年月を重ねたところで、何も変化しない部分もあります。
それが意識です。無意識的であろうと意識的であろうと、意識そのものがないということは一瞬たりともないのです。
自分には物事を観照する意識があると気付いてから、随分と長い年月が経ったのですが、意識は進化も退化もせずにただそのままにあるのです。
なぜならそれこそが本当の自分の姿だからです。この現象界にあって、一切の変化がないのは意識だけなのです。
意識は現象界のものではないからかもしれません。つまり私たちの本質は、この現象界にはいないのです。
そう思いを馳せると、この世界がまるで映画のように思えてきませんか?筋書きのない3Dの映画を見せてもらっているようなものかもしれませんね。