私たちは知らず知らずのうちに、親兄弟や血縁関係にある人たちのことを、一種特別な人たちだと感じているのです。
子供の頃はもちろんそれが自然な感覚であるのは当然で、自分自身も彼らから特別視してもらっているのを感じているわけです。
血族というのはそうでない関係性よりも、より強固な結びつきを持っていて当たり前という感覚ですね。
私自身の記憶でも、学校の友達とは違う何かをイトコたちに感じていたのですが、こうした特別視というのは大人になっても残っているものです。
ところが、私は自分の癒しを進め出して気がついたのですが、血の繋がりには本当は一切興味がなかったと分かったのです。
親戚の叔父さんだから特別?兄弟だから特別?いやそれは先入観でしかないなと。もしくは刷り込みだったと分かったのです。
すべての人をフラットに見ることができるようになればなるほど、身近な肉親への特別感が薄れていきました。
そうなると、親であろうが兄弟であろうが、子供であろうが、一人の人間として見ることができるようになるのです。
そして一緒にいたい人と一緒にいる、一緒にいたくない人とは一緒にいないように自然となってきました。
これが一番自然なことなのですね。そしてとても気持ちが楽になったのを覚えています。