人の目を恐れるな

自我が芽生えるまでは、誰もがある意味、純粋な動物のような生き方をしていたのですが、自我と共に私たちは「他人から見られる存在」へと変化してしまったのです。

自我がない時には、見られる自分がいないので、世界と一体で生きているのです。それが、なんと残念なことに自我と共に周囲から見られる存在に落とし込まれたのです。

それからが地獄の人生の始まりというわけです。そうなると、他人からどう見られるのかが気になって仕方なくなったのです。

もちろん、あまり気にならない人もいれば、ものすごく人の目が気になってしまうタイプの人もいます。

後者の人の場合は、大抵がいわゆるHSP の人、つまり過度に敏感な気質を持っている人であることが多いでしょうね。

かつてこのブログでも書いたことがありましたが、オーストラリアのホスピスで死にゆく人々への「一番後悔していることは?」というアンケートを取った時のこと。

その結果、「他人の目を気にしてやりたいことをやらなかったこと」がダントツ一位に輝いたのでした。

人にどう思われるか、どう見られているのかを気にするあまり、自分に正直な生き方ができなかったことへの後悔を、多くの人が持っているということですね。

見られる存在としての自我として生きているのですが、それでも他人からの評価ほど当てにならない、バカバカしいものはないという理解ができるといいですね。

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