我慢と受容は真反対

我慢すること、あるいは耐えること等と真逆にあるのが受け容れるということなのですが、この辺りが微妙に解りにくい場合もあるかもしれませんね。

もう少し具体的に言うと、例えば痛みを感じる事とその痛みを我慢することとでは違いがあるでしょうか?

どちらの場合もその痛みからは逃げてはいないように見えます。逃げる場合であれば、その痛みが辛すぎて痛み止めを打ってもらうという方法もあります。

けれども、我慢するというのは実のところその痛みを丸ごとは感じようとはしていないということに気づくことです。

我慢の裏には敵対視しているという感覚があるので、額面通りに感じることではないと分かります。

ただ多くの場合我慢している時には、十分にその痛みを感じているはずだと思えるかもしれませんね。それが両者の違いを曖昧にしているのです。

その痛みが物理的なものであろうと、心理的なものであろうと、その痛みとともにいようとするのであれば、受容するしかありません。

そして実は戦わずに受け容れる時の方が、その痛みの感覚というのは小さくなってくれるのです。勇気が必要ですが、その方が賢いやり方でもあるということですね。