自己否定の裏にある存在否定

私たちはことあるごとに自分を責める習性を持っています。目標を達成できずに終わった、他人よりも悪い成績だった等々。

確かに自分が想定していたものよりも、悪い結果になってしまったとしたら、そのことを残念に思うのは当然ですね。

けれども、だからと言って自分を否定することに直結させるのはどうなのでしょうか?自己否定には本当はどんな理由もありません。

自己否定をするつもりで自己否定をしているだけで、そのために自分で様々な理由をでっち上げるのです。

本人としてはいたって真面目に、◯◯だからダメなんだと如何にも当然のごとく否定するのですが、それに騙されてはいけません。

自己否定の根っこにあるものの多くは、幼い頃の親からの否定もしくはそのエネルギーを浴びることからくるのです。

そして、子供自身はその親からの否定を自分の「存在」否定へと変換してしまうのです。ここを理解する必要があります。

味噌汁をこぼしてしまったことを怒られただけなのに、自分の存在を否定されたとやってしまうわけです。

その結果、存在否定だけが残ることになって、それ以降はあらゆる理由をでっち上げては自己否定するようになるのです。

ここに気づくことができれば、バカバカしい自己否定から解放されることになるはずです。自己否定の裏に隠された存在否定を見つけてください。

その上で、不当な存在否定をじっくり時間をかけて成敗していくことです。それには、繰り返し自分を受容してあげる練習を積むことですね。