期待 ≠ 愛 その2

昨日のブログで、期待は愛とは真反対であること、期待せずに生きることができれば至福に満ちた毎日になるということを書きました。

もう少し補足してみます。期待には、能動的期待と受動的期待の2種類がありますね。能動的期待とは、期待する側になるということ。◯◯してちょうだいの方です。

そしてもう一方の受動的期待は外からやってくる期待に応えようとすることです。どちらも至福からは程遠い人生になることは間違いありません。

そして、その両方を同時にやってしまう場合、つまり自分に対して多大な期待をして、その期待に応えようと必死に頑張る人生。

こうした自作自演の人生を生きている人が沢山いるのです。これがどれほどバカバカしいことか、本人は一向に気づかないのです。

なぜなら、それこそが素晴らしい人生を手に入れる唯一の方法だと信じて疑わないからです。一度立ち止まって、ちょっと考えればすぐに分かることです。

自分に対する期待値が高ければ、それだけ背伸びをしなければならないし、その期待値と現実の自分との落差に自己否定ばかりがやってくるのです。

それはとても惨めな毎日になるだろうし、いつまでも満足することができずに悔しい思いをして人生を終わらせることになるのは間違いありません。

この無限地獄から抜けるためには、高い期待値を自らに設定する本当の理由を見つけることです。それはたった一つ、このままの自分ではダメダメだという間違った思い込みのせいなのです。

そのバカバカしい思い込みに気づいて、それをドブに捨ててしまえば、高望みの原動力が潰えるので自然な生き方が戻ってくるのです。

自分のままではダメだという存在否定の根っこに気づいて、それを癒していくことで人生の風合いは変化していくはずですね。