意識が誘う高次元

瞑想をしていて感じるのは、どこへも行くところがないという感覚。これを感じているのは、おそらくは自我なんでしょうね。

なぜなら、自我は時間的には過去と未来という広がりを持っているし、空間的にはこの宇宙の広がりを持っているからです。

その広がりの中を自由に動き回ることができる、あるいはそうしたイメージを作り出すことができるわけです。

もちろん、現実的には時間は過去から未来への一方通行だけなのですが。イメージとしては無限の時間的広がりの中で遊べます。

ところが、瞑想中にはその時空的な広がりが徐々に狭められていって、終いにはただ今この瞬間だけになってしまうのです。

時間が消えて、空間が消えて、どこへも移動することができなくなってしまうと自我が感じるのは、当然のことかもしれません。

けれども、その時にこそやっと純粋な意識がしっかりと姿を現すことができるのですね。普段邪魔されて十分に表舞台へ出てこれなかった意識。

意識が時空を移動できないのは当然で、それはその上位の次元にあるからです。全ての時間と空間を満たしていると言えばいいのか。

その意識が時空を超えた高次元へと誘ってくれるので、それがとてつもなく気持ちいいのです。不思議なことに、自我もそれは好きなようです。

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