録音の勧め

いつの頃からでしたか、セッションの様子を録音して持って帰るクライアントさんが増えてきました。はじめのころは、ごくたまに催眠療法の部分だけを録音したいという方がいる程度でした。

それを持って帰って、録音されたものを聞きながら自分独りで年齢退行のセッションをやるときの補助として使いたいということでした。

それが次第に一般のカウンセリングのセッションを録音されるケースが多くなってきました。私自身も録音されることをお勧めしています。

その理由は、クライアントさんというのはセッションの内容を覚えているようでいて、実は次にいらっしゃるまでの間にかなりの割合で忘れてしまうからです。

ご本人はこれだけ繰り返し聞いて納得もしたことを簡単に忘れるはずはないと思っているのですが、実際にはやはり忘れて生活してしまっていることが多いのです。

その証拠に、次のセッションのときに前回の内容について伺ってみると、ああ忘れていたと言われる場合がとても多いのです。

心の癒しはセッションを受けるだけでは残念ながら思うように進めることができません。現実の生活の中で実践して初めてその効果が期待できるのです。

セッションとセッションの間にどう生活に反映させることができるかというところがとても大事なわけです。そのためには、内容を忘れてしまってはせっかくのセッションが役に立たなくなってしまいます。

そのために、私はまた来ていただけるかもしれないと感じたクライアントさんには、大抵次から録音機材を持ってこられるようにと促します。

私も経験がありますが、自分の声というのはどうしたわけか何だか最初のうち、聞くに堪えない感じがするものです。でもそれも始めのうちだけでそのうちには慣れてきます。

録音を聞くことが出来ると、内容の復習だけではなくて、自分がセッションでどんなふうに会話しているのかということも客観的に見ることができて、とても自己分析の役に立つのです。

個人的な使い方をしていただく限りにおいては、セッションを録音していただくことには何の問題もありませんので、癒しを本気でやっていこうと決意したのであれば、是非とも録音されることをお勧めします。

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