許しは対等なもの

私達は誰でも間違いをしでかすものですし、過ちを犯すこともありますね。人間として生きている限り、避けて通れるものではありません。

そしてそうしたことの中には、自分のことであれ他人のことであれ、許せるものもあればそれは許せないだろうというものもあるわけです。

誰しも許してもらえないということは、罰を与えられて当然と思われているのですから、その状態はとても辛いものですね。

もしも、自分がどんな間違いを犯したとしても、絶対に裁かずにそれを許してくれる人が一人でもいるとしたら、どんな感じでしょうか?

それを想像すると、本当に心が楽になって救われたような気持ちになるはずです。それはまるで無邪気な赤ちゃんのようなものかもしれません。

生まれてきてそこにいてくれるだけで感謝される、何をやらかしたとしても完全に許してもらえる存在というのは赤ちゃんくらいかもしれません。

しかし、そうした何でも許してくれる天使のような人を自分の身近に作ることができるのです。その方法はいたってシンプルです。

それは、自分がその人を完全に許すということです。その人を丸ごと許しの目で見つめて、決して裁いたりしないということができたら、その人は同じように自分を決して裁かない天使になるのです。

なぜなら、許しは互いに対等なものだからです。自分は相手のことをかなりのレベルまで許すことができるが、相手は少しのことでも自分を裁くなどということはないということです。

勿論その反対も同様にしてあり得ません。このメカニズムは容易に説明することができます。自分が相手からきっと許してはもらえないだろうという思いを持つということは、相手を裁いていることになるのです。

相手を裁くからこそ、同じように相手から裁かれてしまうという現実を起こすことになるのです。裁くのも許すのも一方的であるということはありえないのです。

自分のそばに何でも許してくれる天使が欲しいと願うなら、自分が相手を信頼してまず相手を許すことです。そうすれば、必ず同じだけの許しを受け取ることができるのです。

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