1+1=1の世界

私達のこの世界では様々な法則があります。宇宙全体に行き渡る法則を見つけることがある意味で科学の発展を支えてきたともいえます。

地球上のどの国に行っても、1+1=2になります。スケールを大きくすると、エネルギー保存の法則、ニュートンの万有引力の法則、そしてアインシュタインの相対性理論。

まさに人類はそうした宇宙に満ちている法則を見つけ出すことに躍起になってきました。しかし、一方では奇跡という言葉があります。

絶対に助からないと思われていた末期ガンの患者さんの病気が完治してしまったり、そのほか何も飲まず食わずで何十年も生きている人。

この世界の法則から逸脱した現象のことを奇跡と呼ぶわけです。こうした奇跡を見つけ出すと、科学の目はまだ発見されてない法則があるのだと思うのです。

その法則さえ見つかれば、奇跡は奇跡ではなくなると思い込んでいるのです。つまり、この世界は必ずやなんらかの法則の元で現象が起きていると思っているのです。

そうやって、自分たちの能力ですべてを理解し解明できる、もしくは解明したいと常に思い込んでいるということです。

これこそがエゴの思考なのです。そして、この世界はエゴの思考体系で成り立っているのです。本当の法則とはそれなのです。

ということは、エゴの思考体系から抜けることができたなら、それこそが奇跡となるのです。奇跡のコースによると、この世界は幻想であり、実在は別にあると言う事が分ります。

つまり、奇跡というのは真実の世界を証明するものなのです。エゴの思考体系の中にいる私達からみると、実在は奇跡のように見えてしまうのです。

1+1=1にもなるのです。なぜなら、真実の世界には足し算というものがありません。もしも無理やり1+1というのをやったとしても、すべては元々一つなので答えはやはり1になるのです。

エゴから離れて愛に生きる人はエゴの思考体系から逸脱した世界を見るので、奇跡がごく普通に起こるようになるということです。

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