昨日の朝、久しぶりにちょっと涼しくて、目覚ましを止めてからまたしばらくウトウトしていたのですが、そのときにはっきり感じたのです。
ああ、何もかもがただただ自動的に起きてるんだなって。なぜそう感じたのかは分からないのですが、まず地球が自動的に動いているのが見えたのです。
そしてこの現象界において起こるあらゆる出来事は、ただ現象として起きているだけなんだなと、いつもの単なる理解を超えて、肌でそう感じたのです。
そしてさらに、どんな現象を起こす原動力も、この現象界の中にあるわけではないと。私たちの科学や常識では、風が吹く力によって風車が回ると見ます。
勿論、それは100%この世界では正しいことですが、真実はまた別の見方ができるわけで、風が吹くことも風車が回ることも同じようにこの世界の中にはない、源泉の力から現象化されているのだと。
スクリーン上に映し出される映画の内容では、様々な現象が起こっているように見えますが、その映画のどんな映像にも何かを具体的に起こす力などないことは誰でも分かっています。
撮影して編集が済んだ映像は、全自動で上映されるわけですが、それと同じような感じだと思えばいいかもしれません。
私たちが寝ている間に見る夢も同じです。夢の登場人物としての自分が、夢のなかで何かを能動的に起こせると、夢の中では錯覚しています。
けれども、実際には夢の中で起きることは、夢の中の住人からすれば全自動であるということです。なぜなら、作り主は夢を見ている自分の心であり、それは夢の中をいくら探しても見つからないのですから。
全自動で、起きることがただ起きているだけのこの宇宙であるなら、それを信頼することこそが、私たちにできるたった一つの価値あることなのだろうと思うのです。