人生のパターンとは

幼いころに繰り返し体験した辛い出来事は、そのままにしておくとその後の人生に多大な影響を与えることになるというお話しです。

幼いころの経験には、嬉しいことや楽しいことがある反面、悲しかったり怖かったりと、つまり思い出したくもない体験というものもあるはずです。

そうした自分にとって都合の悪い体験を繰り返すと、その時の反応として顕われたネガティブな感情が心の中に蓄積されて残ってしまうのです。

その感情のエネルギーが、その後の人生のいたるところで悪さをして、幼いころに似たような体験を引き寄せてしまうのです。それが、人生のパターンと呼ばれるものなのです。

例えば、幼いころに厳しい親の元で育ち、親の正しさの中で規制されながら育ってしまうと、大人になっても抑圧的な環境で過ごすことになってしまうのです。

あるいは、気持ちを分かってもらえずにひどい言葉をかけられた経験があると、学校でイジメにあったりするようになるのです。

何らかの理由によって、自己表現を抑えてしまった場合にも、イジメに合うことが多くなるはずです。裏切られたと感じた体験は、その後の人生で幾度となく裏切られる体験を引っ張り込みます。

見捨てられた感が強く残ってしまうと、必ず見捨てられたと感じる経験を大人になってからも繰り返すことになるということです。

要するに、幼いころに経験したことによって溜め込まれたネガティブな感情が心の中に残っていると、それが未来の人生のいたるところで、同様の感情を味わう経験を引き寄せることになるということです。

もしも、今あなたの環境にそうした何等かの都合の悪い事態が起きているとしたら、幼いころを思い出して似たような経験をしていないか、じっくりと感じてみることです。

人生の初めのころを癒さない限り、パターンはずっと繰り返すことになってしまうからです。もしも、一人では難しいと感じるなら、セラピストの力を借りることも有効だと思います。