死んだらどうなるの?

人はいろいろな疑問を持ちつつ生きているのですが、その中でも最も普遍的なものとして、人は死んだらどうなるのだろう?というものがありますね。

子供のころに、身近な人の死を体験したり、急に思いついたりして死の恐怖に対面してしまうのですが、その時には自分は死んだら一体どうなるの?という切実な疑問を持つのです。

私自身もその疑問を常に持っていました。ただ、今生きている人で死んだ記憶がある人というのが、自分の知る人の中にはいそうもなかったので、本当のことはきっと永遠に分からないのだと思っていました。

そして、人によっては、この人生が終わったら何もかもが終わり、その後には何も残るものはない、完全に無に帰すると考えている人もいます。

そういう考え方のメリットとして、一生は一度の貴重なものだから、生きている間にできる限りのことをしよう、最善を尽くそうという前向きな生き方になるということがあるかもしれません。

デメリットとしては、死が全てを消してしまうという恐怖からなかなか逃れることができない可能性が強くなるかもしれないということです。

一方で、いわゆる輪廻の中で繰り返し繰り返し転生を続けて行くに違いないと、信じている人もいるでしょうね。その場合のメリットは、死がすべての終わりではないということで、少しは死の恐怖が和らぐということがあるでしょう。

死というものを生の一部であると考えて、死を忌み嫌うものとして見ないようしようとするかもしれません。そのように生き方を変えようとする気持ちが出て来るかもしれません。

デメリットは、例えば必要以上にカルマというものを恐れるようになるかもしれませんね。何生にも渡る無限に続くカルマのことを考えると、ホトホトいやになるかもしれません。

あなたはどっちの考えに近いでしょうか?それとも、そんなことはどちらでもいいんじゃないという派でしょうか?死に意識を向けないということは、生に対してもいい加減になってしまうということが言えるのです。

死がやってくるまでに、じっくり自分の中にどんな信念があるのか、見つめてみるのもいいと思いますよ。