セッションを通して私なりに気づいたことなのですが、多くの人たちは感情を味わうという人間として最も根本的なことを本当には知らずにいるということです。
それじゃあいつまで経っても、生き辛さがなくならないはず。なぜなら、過去に無数に溜め込んできた感情のエネルギーが現在のあなたの生活を邪魔してしまうからです。
あなたの周りで起きることや、他人が何やらやらかしてくれるあらゆるものは、単に自分の奥深くに隠された感情を表面化してくれる状況に過ぎないということ。
それは単なる誘い水だったと気づく必要があるのです。あいつにこんなひどいことを言われたから激しい怒りが湧いてきてしまったと考えたいところですが、本当はそうではないのです。
もしもあなたが、すでにこのブログを読めるくらいの年齢であれば、必ずや過去の感情がすでに蓄積されていて、いつでも表面化するチャンスを狙っているということです。
顕われた感情はあいつにひどいことを言われなくても、いつかは表舞台へと出て来るはずのものだということ。その気づきが絶対的に必要なのです。
そしてこれまで、感情を表現するか抑圧するかのどちらかしかやってこなかったということを知ること。表に出しても、抑圧してもダメなのです。それでは、感情はどこへも行かないまま残るのです。
周りの状況や誰かの言動を自分の周辺へ置いておき、自分はみずからの中心へ独りで赴いて、その感情と一つになるということ、それが感情を味わう正しい方法なのです。
それがうまく行けば、必ずやその感情があなたを悩ませることはなくなっていくはずです。ネガティブな感情はより小さくなり、ポジティブな感情はより大きくあなたを包むことになるでしょうね。