子供の頃から、何でも全力でやりなさい!ということを教わってきた記憶があるのですが、私の場合には右の耳から左の耳へと通り過ぎていったようです。
そればかりか、どんなことでも70%くらいの力でやるというのがクセになってしまっています。だから、全力でとか、全身全霊でというのを、きっと経験したことがないのでしょう。
今になって、それが非常に問題ありだということが分かってきたのです。生ぬるいやりかた、あまり傷つかずに済むようなやりかたが板についてしまったのです。
実は人の能力というのは、その1割とか2割くらいしか使ってないと言うのを聞いたことがあるでしょうか?火事場の馬鹿力というのがありますね。
思考が停止するような緊急事態においては、思わぬ力が出るということです。普段はそういう力は出せないように身体がコントロールしているということも聴いたことがあります。
それは身体自体を壊さないためだそうです。けれども、自分が知らない自分の本当の能力や知らない知覚などに目覚めようとするなら、普段使わないでいる力を使うくらいに全力になる必要があるのです。
そのためには、あくまでも力を出し切ってクタクタになる必要があるということ。身体がクタクタになれば、私たちは自分が疲れたと感じるのですが、本当は身体が疲労しているだけなのです。
だから、クタクタになったときほど、本当の自分と身体は違うものだということに気づく大チャンスでもあるのです。身体だけでなく、全力を上げて意識的でいるというのも大切なことです。
もう二度とこのチャンスはやってこないというくらいの気構えで、意識的であることに全精力をあげられるようにしたいと思う今日この頃です。