無防備の励行

 

端的に言えば、人は不安や孤独から逃れて、何とか安心を手に入れようとして、毎日の人生を励んでいるのです。つまり、自己防衛の日々というわけです。

そのことに気づいて、そのことを潔く認めることができて初めて、人生を変えるスタート地点に立つことになるのです。自己防衛を支えているのは愛ではなく、勿論恐怖や不安です。

だから、そうした否定的な原動力によって生きるのなら、人生が不自由で辛く苦しいものになってしまっても当然のことなのです。

だから作戦は、徹底的に無防備になるように自分を仕向けるということ。傷つくことを恐れて、罪悪感から逃げ惑って、自己表現を抑えることから卒業すること。

表面的には人を優先しているようにして、相手の意向に合わせて自分を安心させようとする生き方から脱却すること。そうした地道な努力が必要なのです。

そうして、人のことを考えている時間をドンドン減らしていくのです。自分はどうしたいのか、自分の気持ちはどうなのか、そのことに全力で取り組むのです。

そうしたら、人のことを考えている余地はありません。無防備になっても、死にはしないということを深く深く理解することです。

そして実は、防衛ガッツリの人よりも、無防備に近い人の方が好かれるのです。当り前ですね、一緒にいて、気持ちがいいからです。

今日から、自分を精神的に守ることをやめましょう!傷ついて、痛!と言って生きればいいのです。その方が生きてる感じがもっとはっきりするはずです。

防衛が小さくなり、無防備になればなるほど、あなたをコントロールしていたエゴは衰えて、生き絶え絶えになってしぼんでいくでしょうね。

そうしたら、あなたの中で眠っていた愛が発動するのです。