寄り集まった思考
何百万という思考の群があなたに
あたかも<心>というものが存在しているかのような幻覚を与える
それはちょうど<群衆>のようなものなのだ
何百万という人たちが群れ集まって立っている
だが、いったい<群衆>などというものはあるのだろうか?
by osho
この写真はイトミミズですが、見たことありますよね?金魚の餌などとして売られていたりします。
いつもこんな感じで、何千何万匹というイトミミズが集まって、何やらそこそこの大きさの一匹の生物の体をなしているのです。
もちろんこれは、一匹ずつ単独だとあまりに小さくてか弱い存在なので、互いに身を寄せ合うことで大きな生物に見せかけて身を守ろうとしているのです。
私たちの心(マインド)もこれと全く同じものだと思えばいいのです。一つひとつは、小さな思考なのですが、それらが無数に寄り集まることであたかもマインドがあるかのように見せかけるのです。
けれども osho が言うように、それは幻想なのです。マインドというものが実在するわけでは決してありません。
ただ2〜3歳の頃から、少しずつ思考が集まってきて、それらが複雑に絡み合って簡単にはほぐれないようになっているのです。
絡まった思考を一つひとつ丁寧にほぐして行くためには、思考の中で揉みくちゃになっている自分に気づいて、思考を見てあげることです。
思考は意識されるとそのエネルギーを失い、自らはずれていくのです。それを繰り返して、全ての思考がバラバラになったとき、マインドとエゴが同時に消えていくのですね。