意識に生死はない

生まれたものはいずれ死ぬ、これほど明白で直感的にも納得できることはありませんね。

肉体は生まれてくるので、それは必ず死を迎えるわけです。それと同じようにして、自我も発生するものなので、いずれは死ぬことになるのです。

ただし、自我は肉体の誕生とともに生まれるわけではないので、多少のズレはあるかもしれませんね。

はじめに肉体が誕生し、数年してから自我が誕生するのですから、肉体が死んだ後に少しして自我も死ぬのです。

たまに肉体が死んだということを認めたくないという強い想いを持っている自我であれば、その執着心が自我を生き長らえさせることがあるかもしれません。

いずれにしても肉体も自我も、ともに一度生まれたのですから死ぬことになるのです。ところで意識はどうでしょう?

意識は目覚めることはあっても生まれることはないのです。意識は眠っているか、目覚めているかのどちらかです。

ということは意識だけは生まれもせず、死にもしないということになりますね。意識は永遠だということです。

それこそが私たちの本性です。生きて死ぬのは、あなたの肉体とあなたの自我だけだということですね。