幼い子供を見る目

小さなワンちゃんや子ネコちゃんが可愛いなと感じる人は多いと思いますが、それにはいくつか明確な理由があるのです。

その一つは、彼らには期待がないからなのです。エサが欲しいといった本能的なものは別として、心理的な期待がありません。

それを感じ取ることができるので、愛しいと思うわけです。彼らには自我がないので、心理的防衛がなくて、その防衛の一つである期待もないわけです。

その状態を愛と呼ぶのです。私たちにとって、その愛のエネルギーが心地良くて、自分たちも防衛が緩んで愛の状態にさせて貰えるのです。

それが可愛いとか愛しいという感覚となって、感じることができるというわけですね。それならまだ自我が発達していない幼い子供のことも、同じように愛しいと感じられるはずです。

実際に列を作って街を散歩させられている園児などを見かけることがあると、ああ天使みたいに可愛らしいなと思ったりする経験を何度もしています。

けれども、人によっては動物は可愛いと感じるのに、人間の子供はあまり可愛いとは思えないという場合もあるのです。

これにも明確な理由があって、自分自身の幼い頃の辛い記憶を引きずっていると、それを投影してしまうために、自分の愛が発動しなくなるのです。

そればかりか、幼い子供を見て理由の分からない怒りや拒絶感を感じてしまうかも知れません。それも全てが癒されていない自らの内面の状態が原因なのです。

心当たりがあるようでしたら、しっかりと癒しと向き合ってみる事をお勧めします。