自我というのは、とにかく何であれ手に入れたいという強い願望を持っています。その理由は、自分は足りないが根っこにあるからです。
足りないという思いからスタートしているので、それが満たされるまで、それを夢見てひたすら外側から手に入れようとするのです。
それが人生ですが、足りないものが足りるようになることは決してありません。だから人生ゲームに上りがないのです。
終わってしまっては、自我の推進力がなくなってしまうため、それは絶対に困るわけです。だから決して満たされては困るのです。
そんなシンプルな仕組みを理解しようともせずに、ひたすら馬車馬のように頑張るのです。このバカバカしいゲームにしっかり気づくこと。
どれほど努力したところで、結果は見えています。癒しというのはその反対の向きに気づいて実践していくことなのです。
つまり、外側から手に入れてきたあらゆるガラクタ、本人は宝物だと思い込んでいるかもしれませんが、そこから脱出すること。
要するに培ってきたものをなるべく使わないようにして、ウブな子供のようになっていくこと。不安は無くならないことを受け入れること。
そうやって癒されていくと、それまでとは全く違った世界が見えてきます。自分の自然な姿が見えてくるからですね。