直面か?先送りか?

政治の世界では、特に他国との間の外交問題が起きた時に、よく聞く言葉として「棚上げ」というのがあります。

要するに、その問題をすぐには解決することが難しいので、それを一旦棚上げしておいて、それ以外の外交に取り掛かりましょうということです。

問題は解決してはいないのですが、他国との関係はずっと継続しなければならないので、敢えて取る大人の方法ですね。

私たちは、こうしたやり方を個人的なことにも適用しているのです。とりあえず、この問題は置いておいて…、という方法です。

このやり方を自らのマインドに対して多用してしまうと、思い残しやわだかまり、否定的感情の蓄積といった困った問題が起きてしまいます。

場合によっては、ご自身ではっきりとした自覚があって、来世への先送りがいっぱいあるなどと表現される方もいらっしゃいます。

osho が言うように、恐怖を超えていくためには、それに直面しなければならないし、苦悩を超えるためには、それに直面しなければならないのです。

そんなことを言われても、実際には荷が重いと感じてしまうことが沢山あるのも事実です。だから私は個人的には、棚上げしようと先送りしようとOKだと思っています。

その代わり、ここぞというチャンスが到来したと感じた時には、少し立ち止まって逃げずにいてみようと思ってみるのもありなのかなと。