この宇宙、この世界ではおよそすべてのものが流れているのです。文字通り流れ星しかり、川の流れしかり、あなたの血管を流れる血液もそうですね。
流れていることが自然であって、それがどこかでストップしてしまうと不自然なことになってしまうのです。それは病気です。
もしも川の流れがどこかで滞ってしまうと、水の汚れが酷くなり、終いには腐り出すことになるのです。澱むということですね。
この世界の中心はあなたであり、万物はあなたの中を通り過ぎて消えていくのです。その感覚を大切にすること。
夏がやってきて、やがて秋の到来とともに夏は去っていくのです。つまり、夏があなたの中を通り過ぎたわけです。
その時に、ああ夏が行っちゃうのが名残惜しいとなるのはいいのですが、それでも潔く手を離してあげることです。
あなたの中を通り過ぎるどんなものも捕まえたりしないこと。悲しみがやってきたら、逃げずにそれを見守ること。
それを握りしめたりせずにいれば、自然と通り過ぎていくのですから。怒りについても同じです。捕獲しないこと。
やってきたものを隠したり小突き回したり、責めたりせずにただ過ぎ去るのを悠々と待つことです。それが自然だからです。
その時、ああ自分はただ宇宙の通り道なんだなと気づくのです。そうなったら、いかなる執着も他のものと一緒に流れていってしまうでしょうね。