子供という過酷な時代

今からかれこれ半世紀以上前のこと、小学生だった自分は家から数分の所にあるちょっとした丘のような空き地で遊ぶことがよくありました。

あの日もその場所で遊んでいた時、中学生かあるいは高校生くらいのお姉さんがやってきて、気さくに話しかけてきてくれたのです。

優しい感じのお姉さんだったので、たわいのない話しをして友達みたいになったのです。その後もその空き地で何度か会ったのです。

どうしてあの年齢の中高生のお姉さんが、何にもないあんな空き地に一人で来るのか不思議だったのです。

今思い返すと、どこかへ行く予定もなく、時間を持て余していたような気もするのです。もしかしたら、不登校だったのかな?

あるいは自宅に戻りたくない何らかの理由があったのかな?とか今となっては何の意味もないのに色々と考えてしまうのです。

これはセラピストとしての一種の職業病なのかもしれませんね。一般的に子供は無邪気、大人は苦労、というのがイメージとしてはあるのかも。

けれども、子供というのは大人に負けず劣らず様々な苦悩を抱えて生きているのです。子供は呑気などというのは真っ赤な嘘です。

今この瞬間も、たくさんの子供たちが家族という囲われ隠された環境で、様々な苦しみと共に必死に生き延びようとしているのでしょうね。