セッションなどでよく「意識を内側に向ける」という言葉を使うのですが、いつもあまり親切な表現ではないなと思っていました。
分かりやすくないというか、もう少し丁寧に説明できたらいいのにと思うのです。その言葉足らずの部分を今日は補足してみようと思います。
私たちは大抵が無意識であれば、外側の方にばかり意識を向けています。肉眼は外側を見るためにできているし、耳も外の音を聞くようにできているからです。
だから内側に意識を向けるためには、まず初めに無意識的であってはならないということです。例えば、すごくシンプルに表現するなら、外側の◯◯を見ている自分を見るのです。
街を歩いていて、道端に咲いているタンポポを見つけたとして、そのまま通り過ぎるのではなく、タンポポを見つけた自分を見てあげるということです。
その時の見るというのが、意識を向けるということになります。普通なら無造作に通り過ぎてしまうところを、意識してその自分を見るということ。
もしくは、外側にある何にも目を向けずにいるように練習すると、意識の向けどころがなくなることで、自然に意識は内側へと向くようになるのです。
初めのうちは外側に意識を向けないように目を閉じるのが普通ですが、慣れてきたら目を開いたままでも意識を内向きにすることができるようになります。
内側に意識を向けることのメリットは計り知れませんが、すぐに効果を感じられるのは内面が静かになってくれるということです。
是非練習して自分のものにして、その成果を楽しめるようになるといいですね。