相手の防衛を見抜く目

もういつ来てもおかしくないとまで言われるようになった首都圏直下型大地震のことを考えて、42歳という高齢となった我が家はちょうど建て替え時なのかなと考えていたのです。

そんな折、生まれて始めて住宅展示場なるところへ出向いて、いくつかのハウスメーカーでいろいろ話を聞くことができました。

どの営業マンもそれなりに優秀で、テキパキと概算見積もりを作ってくれたりして、好感が持てる感じでした。

ところが、話を聞いていて何となく腑に落ちないと思ってしまうと、率直に質問をしてしまい、そこから議論が展開されたりするのです。

どうしても大人しく聴く側に徹することができない性分らしいです。営業の方からすると、少し面倒な客が来たなと感じているかもしれません。

私が敏感に反応してしまう時というのは、どうも何かを隠しているように感じる時なのです。つい疑ってしまう。

猜疑心が強いだけなのかもしれませんが、その辺りの鼻が効いてしまうのです。そして、営業マンは大抵窮地に追い込まれてしまいます。

私はそんなつもりは毛頭ないのですが…。ウソというのは、いずれはバレるものです。正直者は損をするという諺がありますが、長い目で見たら正直者の方が得をするとも言えるかなと。

相手の自我がどういう防衛をしようとしているのか、そこに意識を向けてしまうというのは、一種の職業病なのかもしれませんね。