物事の道理を知ってる幼い子

この仕事をするようになって、いくつか驚いたことがあるのですが、その一つとして幼い子供の聡明さというのが挙げられます。

子供は無邪気で何も知らず、経験豊富な大人たちから様々なことを教えてもらって、それを覚えて自分のものにして成長していくと思っていたからです。

もちろんそういう子供もいるのでしょうが、生まれ持った敏感さあるいは生まれながらの聡明さ、そして物事の道理のようなものを初めから知っている場合もあるということ。

これは本当に驚きなのです。誰からも教えてもらったわけでもないのに、すごく大切な考え方や法則などをどういうわけか知っているのです。

そうした子供は、普通の大人、そして少しばかり病んでいる親などを見て、すぐに見切りをつけてしまうということもあるのです。

この人たちは何も分かっていないし、話しが通じるということもない。愛情にも欠けていると判断して、諦めと絶望と共に生きることになるのです。

そうなると、その子は3歳だろうが4歳だろうが、無邪気さを無くしてしまって、親の期待に応えながらどうやったら生きながられるかを考えるのです。

半ば奴隷のようになって、自己表現をすることもなく、何かを訴えるでもなく、淡々と毎日をやり過ごすことになるのです。

その子のマインドは想像するのも嫌になる程、きっと孤独に満ちているはず。なぜなら、家庭の中に味方がいないのですから。

誰にも甘えられず、それでも愚痴一つ言わずに生きていく。できることと言ったら、心の奥深くで親を見下すことだけです。

受け止められた経験もないので、自分の存在価値を知ることもないのです。その結果、人生は問題行動の嵐と化すことになるでしょう。

ご本人がこうしたことのカラクリにしっかり気づいて、一歩ずつ確実に問題行動を起こし続ける原動力を見つけて、そこを癒していくことが絶対的に必要ですね。