分離というゲーム

もしもこの世界に自分一人しかいなければ、自分を知ることはできません。知る手立てが何もないからですね。

万物の大元は唯一無二の存在、二のない一、それを不二と呼ぶのですが、その状態では己を知ることができません。

そのために、分離という技(幻想ではあるけれど)を生み出したのです。そうやって他者というものを作り出すことで、それを通して自らを知ることになったのです。

それは一種のゲームみたいなものですね。なぜなら、真実は一つで決して揺るぎようがないのですが、分離といういたずらを考案することで楽しむことができるからです。

ところが、ゲームであるはずだったものが、次元の末端まで行ってしまうと、これが本当に思えてきて、真実を忘れてしまう羽目にまでなったのです。

それが人間がいる場所(次元)です。それはあまりにも忘れ過ぎてしまって、ゲーム感覚が全くない苦しみの世界になってしまったのです。

その深刻さは半端ではありません。あらゆる経験、あらゆる感情を味わい尽くした先に、もうそろそろ本当のことを思い出す時期に来ているのかなと。

みんなで作った常識や凝り固まった正しさ、そう言ったバカバカしいものから脱して、己の本当の姿を見つける時代がやって来たのかなと感じています。

あなたがこれが自分だと信じているものは、肉体だったり自我(心)だったりするのですが、そう言った石頭を一旦脇に置くこと。

そして少しでも幸せになるために、あらゆる可能性について探求していく必要があるのではないかと思いますね。

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