与えること その2

昨日のつづきです。

○ 足りないと感じるものを手に入れる

○ 手に入れてるものを奪われないようにする

このどちらを続けていっても決して幸せにはなれないということが分かってしまいましたので、ではどうしたらいいのかということを説明していきます。

この両者のどちらにもエネルギーをつぎ込まないようにするということです。そのかわりに、新たな切り口を見いだす必要があります。それは、

○ 与える

ということです。上記二つの行為はエゴの専売特許なので必ず恐れを伴うことになりますが、一方でこの与えるという行為は愛を伴って行うことが可能なのです。

確かに、エゴの心で与えるということをする場合も実はあります。断れないので、仕方なく付き合うなどの場合には、不安や恐れを伴って自分の大切な時間を与えてることになりますね。

しかし、多くの場合には相手への暖かい思いやりをもって与えるということになります。勿論与えるものは、目に見える物理的なモノだけではなく、気持ちや行為などの場合もありますね。

いやいや与えてばかりいたのでは、自分の所有しているものがどんどん減って行ってしまい、とても幸せになどなれるはずがないと思われるかもしれません。

それは尤もなことですね。それは私たちの常識では、与えると減るし、与えられると増えるという物理的な法則があるとしているからです。

ところが、愛を伴った与えるという行為では、この法則が当てはまらないのです。どういうことかというと、与えた分だけ与えられるという愛の法則が適用されます。

よく自分が人にしたことは帰ってくる、などと言われることがありますが、実はこの与えたものは与えられるという愛の法則のことを言っていたのです。

100円あげたら、100円が戻ってくるという意味ではありません。その表面的な行為が戻ってくるのではなく、その行為に伴って与えた愛が何かの形となって与えられるということです。

ですので損をするからやめろというエゴの声に耳を傾けずに、与え続けることで自分が益々豊かになっていくのです。

つづく