アディクション その2

昨日の続きです。

アディクションはそれに嵌ってしまった自分を赦すことで抜け出せるというお話しをしました。その具体例を少しご紹介します。

女性に多いアディクションの代表的なものとして過食というのがあります。過食は誰にも迷惑がかからずにでき、なおかつ誰にも見つからずに一人で簡単にできてしまうので、とても多くの女性が陥るアディクションの一つです。

友人のある女性が、昔からずっとひどい過食に悩まされ続けていたのですが、なんで自分はこんな子供じみたことを延々やりつづけるのかと、過食するたびに自分を叱ってきたのです。

ところが、ある時にもう酷すぎて完全にお手上げ状態になったときに、もう好きなだけ過食していいよと自分を赦す気持ちになったらしいのです。

そうしたら徐々に過食をしてしまうことが少なくなっていって、今ではほとんどしないでいられるようになったということです。

自分を赦して、過食を許可してしまったら、益々ひどくなってしまうのではないかと思って、怖くて許可するということができなかったらしいのですが、実は赦すということが最大の効果があったということを身をもって経験されたのです。

実は過食をさせているのは、大人の自分ではなくて幼い頃の自分の満たされない思いなのです。だからその行為は子供じみているわけですね。

ですから、赦すということはその幼い子供の行為が不満を訴えたい気持ちから発生しているということをわかってあげて、その子供を丸ごと赦してあげることによって、子供の気持ちが安らかになり、アディクションをする必要がなくなるのです。

赦すということは愛を与えるということと等しいのです。だからこそ、愛が足りないとして訴えていた自分のインナーチャイルドが愛に包まれて穏やかな気持ちになれたときにアディクションを手放してくれるのです。