すべての人生は一つの目的のためにある

私たちはみな、誰一人として自分以外の誰かと同じ人生を生きることはありません。みんながそれぞれに固有の人生を生きているのです。

人類のすべての歴史を通してみても、どの人も違う人生を生き、そして死んでいったわけです。それでも、その全部の人生を貫いている一つの目的というものがあるのです。

それは、結局自分とは何者か?ということを思い出すということ。人生の表面的な目標は、それぞれに違いがあるように見えますが、究極的には自分とは誰かという深遠な問いに対する答えを求めているのです。

そして、その答えを得るために、あらゆる人々が違う人生を生きて、そして死ぬのですが、人類はいつかその目的を遂げることができるはずです。

たとえ、自分の短い人生がその目的に到達する前に終わってしまったとしても、自分が生きた結果が必ず何らかの影響を未来の子々孫々へと受け継がれていくのです。

私たちは知らず知らずのうちに、そうした一つの目的地へと向かう旅を共にする同士であるということも言えます。

誰一人として、その旅にとって不要な人はいません。誰もがこの壮大な旅の目的地に到着するための働き手として役立っています。

だから、自分の人生を否定してみたり、自分そのものを非難するようなことはしないことです。誰もがこの旅の主役であるし、必要な役割を持たされているわけですから。

人生の表面的な部分だけを見て判断するのではなく、全員がたった一つの目標を持った共同推進者であることを忘れないことです。

そういう観点からだけ人生を見れば、くだらない人生などあり得ないし、不必要な人生もないと分かります。すべては目的を達成するために計画された完璧な旅であることを常に胸の中に置いて忘れないことです。