人間関係の悩み

とても多くの人が、人との付き合いがうまく行かないという悩みを抱えています。つまり、人間関係をもっと改善したいと思っているということですね。

人間関係には、何も問題がないと言い放つ人はあまりいないと思います。なぜなら、問題を感じない人は、人間関係などということに注意が向かないからです。

そこに注意を向けだすことこそが、実は人間関係に何らかの問題を抱えるようになる、そしてその問題がいつまでも改善しない、根本原因なのです。

いやあ、そんなはずはない、うまく行かないからこそ人間関係について考察するようになるのだと思っているはずです。

けれども、それは真逆だと言わざるを得ません。人との関係に居心地の悪さや不自由さを感じたとしても、それを何とかしようと思わなければ、自然と物事は収まっていくのです。

それを自分の思考を使って、ああでもない、こうでもないと分析したりするために、余計に問題が複雑化していってしまうのです。

そこに気づくのはとても難しいかもしれません。なぜなら、それは勇気がいることだからですね。何とかしようとしなければ、問題はそのまま残ることになると信じています。

しかし、どこかで気づかなければなりません。何とかして解決しようとすればするほど、問題は解決して行ってはくれません。

10年、20年もそうしたことを繰り返していたら、やっぱりそのやり方にこそ問題があるのかもしれないと、勇気を持って気づいていく必要があります。

人間関係に悩んでいる方にとっての究極の解決策はといえば、それは人間関係を改善することに興味をなくしていくことです。

そこに注意を払わなくなれば、それは問題として認識することすらできなくなっていくのです。それは、決して無視するということではありません。

興味のないことが、自分を悩ませることなどできないということです。このことも、そんなことはないと反撃されてしまうかもしれません。

でも本当なのです。そもそもが、問題を問題たらしめているのは、自分自身だということに気づけば、このことは納得できるようになるはずです。

人間関係のことなど忘れて、もっと興味のあることに意識を向けるようにすることの方が、圧倒的に改善しようと努力するよりもいいということです。