母のリハビリの頑張り

母親は自転車同士の接触事故で倒れて、左足の大腿骨(股関節の部分)を骨折してから、10日間もベッドに寝かされていました。

その間、ずっと左足を錘(おもり)で引っ張っられて固定されていたせいか、手術後に判明したのですが、太ももを上げるときに使う筋肉と筋が伸びきってしまったようです。

ちょうど、古くなったゴムがだらしなくビヨ~ンと伸びて、縮まなくなってしまったのをよくみかけますが、あれに似ているかもしれません。

老人の身体というのは、本当に弾力がなくなってしまうものなのですね。きっと若い身体であれば、すぐに回復することができたのでしょうが…。

筋肉の力というのは、縮むときに発揮されるので、伸びきって縮まなくなった母親の筋肉では、いくら本人が頑張っても思い通りには足を上げることができないのです。

それでも、人体の不思議とでも言えばいいのか、繰り返している間に徐々に足を上げられる距離が大きくなっていくのです。それも短時間の間に。

勿論、しばらく放っておくと、また上がらなくなってしまったりもするのですが…。筋肉も含めて、身体を正常に保つ最大の方法は、それを使い続けることなのでしょうね。

そして、もう一つリハビリを成功させる秘訣を見つけました。それは、本人のやる気を起こさせるためにも、褒めたり勇気付けたりすることが大切なのです。

母親はその点、子供のように素直なところがあるので、助かりました。私の励ましをそのままいい方向に受け取ってくれています。

昨日の日曜日は、リハビリがお休みの日なので、一日中べったりと付き添って、歩行器で病棟のフロアを何度も歩きました。

看護師さんたちも、みなさん「えらい、えらい!」と声をかけてくださいます。それも、精神的ケアに一役かってくれていると思います。感謝ですね。

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