自分の人生が満足のいくものではないから、もう死んでもいいんだけど、いや死にたいと思っているのだけれど、実際に死ねば身内の誰かに迷惑がかかるから死ぬこともできないと言う人もいます。
だから、仕方なく死ぬまでの間生きていなければならないと思っているのです。生きていかなければならないから、辛く苦しい仕事をして、生計を立てなければならないとも思っているのです。
けれども、それは間違いです。人は自分の寿命を決めることはできません。どれほど頑張っても、死ぬときには死ぬし、そうでなければどれだけ怠惰な生活をしても、死ぬことはできないのです。
だから、「生きて行かねばならない」という考え自体が間違っているということに気づくことですね。それはあなたが決めることではないからです。
生きて行かねばならないとして、生活を続けて行けば、必ずそれは不幸を招くことになるはずです。なぜなら、いやいや毎日の生を送っているのですから。
そのような否定的な気持ちが、否定的な人生を引き寄せることになるのです。あなたが、お金さえ手に入れば、面白おかしく生きていけると思うのでしたら、それも間違いです。
お金を稼ぐことが苦しみをもたらすと考えているなら、それが誤解なのです。お金が問題なのではなくて、本当の問題はそうした現実を招くことになる自分の生き方、信念、信条に問題があるのですから。
お金に困るのだとしたら、それはただの結果です。そこにばかり、意識を向け続けるならば、本当に見てあげなければならない、あなた自身の心の中を見過ごし続けてしまうでしょう。
人生に困っているのなら、それがどんなことであれ、その原因はあなたの生き方にこそあるということを、腹の底から認めてあげることです。
あなたが人生と格闘している限り、人生はあなたに冷たくし、あなたからそっぽを向け続けることになるのです。戦いをやめて、心底の本当の気持ちを受け止めることです。
あなたの深い部分は、きっとそれをずっとずっと待っているはずです。そうやって、自分と正直に向かい合うことができるようになったとき、エンドレスだと思っていた人生のトラブルが自然と消えていくはずなのです。