四つのマインドの状態

osho によると、人のマインドには四つの状態、あるいは四つの段階があるそうです。一つ目は、ごくごく普通の私たちのマインドの状態である、思考があらゆる方向へと発散している状態です。

この状態でもひどくなると、マインドの中の思考と思考の切れ目を探すのが難しいくらいに、次から次へと思考がやってくる状態になります。

マインドとは、思考を入れておく入れ物、あるいは空間のようなものだと考えることができますが、この状態のマインドには思考がカオスのように乱れて散乱しているのです。

そういうマインド状態にある人物の話しを聞いていると、話しが次から次へと休むことなく続いていくし、きっとそういう自分の状態を決して意識することはないのだろうと感じます。

完全に思考に飲み込まれている状態ということができますね。それほどひどくなくとも、多くの場合に思考をツールとして使うのとは逆に、思考に乗っ取られてしまっているのです。

二番目は、「思惟」という状態であり、思考がある一定の方向へ向かっている状態を指します。思考が主人なのではなくて、思考をツールとしてフル回転させている状態ということができます。

たとえば、科学者や何かの専門家などが、研究に没頭しているような場合には、この「思惟」の状態になっていると考えられます。

そして、三番目は、いわゆる「集中」している状態です。「思惟」が一つの方向に向かうのに対して、「集中」は一点に固定された思考であると言えます。

「集中」することで、思考は一件静かになります。一番目のふつうの思考の状態では、マインドはざわざわ常に動き回っていますが、それが「思惟」になり規則的になるのです。

そして、「集中」になれば極端にマインドは静かになり、ほんの小さな動きしかなくなるのです。けれども、ここでも思考が消えることはありません。

最後の四番目のマインドは、思考がなくなった状態、つまり無思考の状態を指しますが、このことを瞑想と呼ぶわけです。なるべく意識的でいるようにすることで、ごく普通のマインドから瞑想状態へと移行しやすくなるのですね。