心の声を受け止める

詳しいことは言えませんが、昨日20代半ばくらいのとても素敵な女性がセッションを受けにいらっしゃいました。あらかじめいただいていたご予約フォームには、男性と記してあったので一瞬びっくりしましたが…。

でも今はそういうことも珍しいことではありません。いわゆる GID 性同一性障害の方は、過去にも何度もクライアントさんとして来られたことがありました。

性同一性障害と言う言葉もどうかと思うのですが、世の中ではまだ障害という見方をするのが一般的なのかもしれないですね。

きっと、ご本人は子供のころや10代の頃には人知れず悩みぬいたこともあったに違いありません。一番親しい親からも、理解を得られるとは限らないからです。けれども、彼女はもうすでに自分をしっかり確立していました。

まだ20代なのですが、ただ漫然を生を生きているというのではなくて、しっかりと目を見開いて自分の人生と向き合っているということが伝わってきました。

どんな自分であっても、彼女のようにいずれは丸ごと自分を認めて、受け入れることができたなら、それだけで何にも代えがたい大切な気づきを得たことになるのです。

あなたはどうですか?生まれてから今に至るまでのありのままの自分をどれほど、受け止めてあげることができているでしょうか?

心の声の99を受け止めることができたとしても、たった一つでもこれだけはどうしても受け止められないというものがあるのなら、それは最初の99個も受け止めたことにはならないのです。

なぜなら、そこには判断が介入してしまっているからです。如何なる判断も、肯定も否定も、一切の思考を使わない状態でしか真に受け止めるということはできないのです。

もしも100%本当に受け止めることができたなら、その瞬間に自我(エゴ)は落ちていくでしょう。なぜなら、人生と闘うどんな理由もなくなってしまうからです。