比較せずにいられないマインド

自分や自分の人生についての自己評価というのは、人によって本当に様々ですね。不運の星の元に生まれてしまったと感じてる人もいるでしょう。

あるいは、自分の人生はどういうわけか、そこそこいいんじゃないの?と思ってる人もいるはずです。何をやってもうまく行かないと感じている人からみれば、次から次へと自己実現を進めているように見える人をずっと羨ましい気持ちで見ているはずです。

もしも、自分と自分の人生を他人のそれと比較してしまえば、そこには必ず嫉妬の嵐がやってきます。その嫉妬は私たちの心をいたく傷つけることになるのです。

それなら、比較することを止めればいいだけなのですが、残念ながら私たちは生まれたときからずっと他人との比較をし続けるようにと、条件付けされてしまったのです。

それは非常に強烈な一つの洗脳とも言えるものです。もしも仮に、私たちが他の動物や植物とも比較されるように洗脳されていたら、もっと悲惨なことになったかもしれません。

でも私たちに与えられた洗脳は、人間同士の比較だけだったので、他人と比較するということだけを今日までずっとやり続けてきたのです。

勿論、比較の度合いや方法も人によってさまざまです。あまり強くは比較しないでいられる人もいれば、強烈に比較してしまう人もいて、その傾向が強いほど人生を苦しむことになってしまいます。

比較したうえで、俺ってイケてるんじゃないの?と思っている人もいるかもしれませんが、そういう人でも比較して都合の悪い結果が出た部分については、抑圧して気づかないようにしているのです。

つまり、あらゆることを比較した上で、すべてを包み隠さずに見るならば、いい精神状態でいるということはほぼ不可能なことなのです。

残念ながら、比較を急に止めることはなかなか難しいことです。ですので、まずは比較をどうしてもやってしまう自分の心の部分を正面から見て、丸ごと受け止めてあげることから始めることです。

比較せずにいられないサブパーソナリティをいつも抱きしめてあげることです。そして、その抱きしめている側の自分は、完全に比較が落ちていることに気づけばいいのです。