セラピー → 瞑想

もしもあなたが、セラピストのところへ行ってセラピーを受けて、自分の抱える心の闇を改善してよりよい人生を生きようとするのなら、次のことを忘れないことです。

まず、今現在あなたが抱えている(と考えている)問題のすべてが解決されるということは、事実上あり得ないということです。

セラピーは、続けようと思えば際限なく続けていくことができるものです。終わりがありません。だから、どこかで切り上げることです。

そうして、心の闇の部分を探ることを止めて、今度はその闇に光を持ち込むことをすることです。つまり、瞑想をするということ。

セラピーの目的は、様々あるのでしょうけれど、私がセラピーをする最大の目的は、クライアントさんが瞑想をすることができるところまで、癒しを進めることなのです。

セラピーはあくまでも前段でしかありません。終わりのない癒しの作業にいくら時間を割いてみても、何もいいことはありません。単に暗闇の中をグルグル回るのがおちです。

かといって、今日から瞑想を始めようとしても、なかなか思うようにできないことが多いものです。それは、あなたのエゴがそれを阻止しようと企むからです。

瞑想とは、あなたのエゴを落とすことになるわけですから、妨害されても仕方ありません。そのために、セラピーによって、ある程度エゴの力を小さくしておく必要があるというわけです。

もしもあなたが、今すぐに充分に瞑想をすることができるなら、セラピーを受けるよりも、そのまま瞑想を続けて行くことをお勧めします。