これ以上エゴに餌をやらない

あなたという人物が、あなたの人生の主役として、その中心的存在であるのなら、あなたのエゴは常に活力あふれる状態であると言って間違いありません。

あなたが人生をリードしているということが、あなたのエゴにたっぷりと餌を与え続けることになるからです。あなた独自の思想、生き方、社会での活躍などが、正にエゴを成長させているのです。

さらに言えば、あなたが闘っていれば、そして自己防衛に終始していれば、その結果あなたが苦しめばそれだけエゴは肥え太ることになるのです。

エゴが左うちわで余裕しゃくしゃくの人を時々見かけます。どれだけ、エゴにとって都合のいい生き方をされているんだろうと思わずにいられません。

実在しないエゴは、とにかく自分が存在するということを証明したいのです。うかうかしていると、やっぱりいなかったということがバレテしまうからですね。

もしもあなたが本当に満ち足りて、心から晴れやかで幼い子どものように無垢な気持ちで生きるなら、それこそあっという間にエゴは餓死することになるでしょう。

今日からエゴの言いなりになることをやめて、反対にエゴが衰えていくような生き方に変えるつもりはありませんか?もしもその覚悟があるのでしたら、いくつか方法があります。

その一つは、行動型の生き方を少し見直すことです。大した用事でもないクセに、あれをしなければいけない、これをやっておかねばならないと言って、常に動いてしまうことをやめてみるのです。

本当にしなければならないことなど、そうそうあるものではありません。何かをしなければという思いがやってきたときに、そのことに気づくことです。

そして、その思いに巻き込まれずにただそれを見ているのです。ただ見ていることがとても大事なのです。そうやってエゴの誘いを無視するのです。

相手にされないと、その分エゴは餌をもらえないことになるのです。それができるようになったら、あなたは退屈するようにもなるはずです。

退屈がやってきたら、これも次のステップへのチャンスだと思って、その退屈をただただ見ているのです。誘いにのって何かをしないでいるようにすることです。

徹底的に退屈を感じきればいいのです。それができたときに、退屈という感覚がエゴの仕掛けた罠だったのだということを理解することができるでしょう。

これだけで、あなたのエゴは半分以下の勢力に減退していくはずです。それに比例して、あなたはそれまでと比べられないくらいに、自分の内面に気づけるようになるはずです。

そうしたら、瞑想三昧できるようになりますね。