機能するマインド

当り前のことですが、今この瞬間に対して期待することはできません。期待したり望んだり、希望することはそのすべてが未来に向けてのことです。

この単純な理屈を忘れてしまわなければ、マインドから離れていくことができるのです。マインドとは、過去を思い出すことと、それをベースに未来への願望を思い描くことが仕事なのです。

過去も未来も存在してはいないのに、マインドはそこにばかり常にエネルギーを向け続けているのです。マインドの中の防衛に携わっている部分がその中心となっています。

一方マインドの中にも、何かの仕事を効率的に果たすために過去のデータを思い出すということはあるのですが、それは防衛のためではありません。

機能的に働くために必要となることをただ実践するマインドの部分なのです。この部分に関しては何の問題もありはしないのです。

なぜなら、今この瞬間のためだけに過去を思い出すことをするからです。マインドのこの部分は、未来に対してどんな期待も希望も願望も持ってはいません。

それはただするべきことをするために機能しているマインドだからです。エゴが落ちても、この部分だけは肉体と共に残るのです。

だから人はマインドから離れて光明を得たとしても、その後も今まで通り人生を続けていくことになるのです。ただ、過去を悔やみ、未来を憂うマインドが消滅しているのですね。

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