エゴから離れるために意識的でいる

私たちは、誰でもより優れた能力を身につけて、より良い自分、より完成された高い人格を得たいと思っているものです。そして、そうなるべく頑張るのです。

けれどもその目論みは失敗に終わります。なぜなら、エゴがエゴを改善しようとしているに過ぎないからです。元々エゴは決して悪者ではありません。

ただし、エゴを天使にすることはできないし、あるがままの自分を認めることができないことこそが、問題の本質なのですから。

最も大切なことは、エゴを改善しようとすることではなくて、エゴから離れることなのです。この違いをしっかり理解しなければなりません。

例えば、「私はつい他人に対して否定的な見方をしてしまう、そんな自分を改善したい。」と思うのであれば、それを次のように変えていくのです。

それは、誰かに対して否定的な見方をしている思考に気づいたら、「今それを採用しないようにする」そう宣言するだけでいいのです。

これは改善とはまったく次元が異なることに気づいて下さい。ただし、これができるようになるためには、自分の思考、自分の反応に対して気づいていてあげる必要があるのです。

それが意識的でいるということです。それができなければ、採用、不採用の前に丸ごとその思考に飲み込まれてしまうはずです。

自分がより快適な気持ちで過ごすために、○○と言う考え、○○という気持ちは採用しない、ということを練習することをお勧めします。

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