現実と言う名の夢

言葉として「現実」の反対語は、辞書によると「空想」とか「夢想」と言うことになるようです。つまり現実の反対は「夢」ということです。

夢というのは、空想している自分に気づいていない状態で起きることですね。どれほどリアルな夢であっても、作り上げた空想の中の物語だったと気づけば、夢は終わってしまいます。

一方で、現実と夢の類似点を捜すとしたらどうなるでしょうか?どちらも自分が主役で、その物語を体験して、反応している自分がいるということ。

そしてその物語はどちらにしても自分の中の思考がでっち上げているということ。物語は実在ではないということを見抜くと、現実と夢が非常に似たものであると分かるのです。

そしてどちらの物語も、いずれは跡形もなく去って行くものです。継続する時間は問題になりません。永遠からすれば、一分も百年も違いはないのですから。

まったく儚いものです。私たちが生きているこの現実も、結局夢のようなものであると深く理解するなら、何があっても物語の内容がどんなものであっても構わないのです。

だからもっと気楽にいていいのです。勿論、深刻になってしまう夢でもいいのですが、どうせ夢ならしたいようにしたいものですね。

現実という夢の中でどれほど頑張って何を成し遂げたとしても、目覚めてしまえばすべては儚く消え失せるのですから。

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