マインドの中の一対の思い

もしもあなたに好きな人がいて、その人と結婚することになったら喜びも大きくなって、自分はなんて幸せなんだろうと思うでしょうね。

ところが、いざ結婚式を直前に控えて、急に何か不安や落ち込むような気持ちになったとしたら、それがいわゆるマリッジブルーというものですね。

なぜそういうことになるかというと、マインドの中には互いに反する一対の思いがあるからなのです。

つまり、結婚したいという気持ちがあれば、結婚したくないというマインドの部分もあるということ。通常、一対のうちのネガティブな方は隠されていて、気づきにくくなっています。

それでも、大抵の場合には結婚したい気持ちの方が強いために、無事結婚することになるのですが、場合によっては直前になって結婚を破棄することもあるでしょうね。それは結婚したくないという気持ちの方が大きかったからです。

初めから両方の気持ちがあるということにしっかりと気づいていられたら、いろいろなトラブルは事前に余裕を持って回避することができるはずです。

結婚に限らず、マインドの仕組みとしてこうしたことを日頃から理解しておくことは大切なことなのです。

もしもあなたが、やらねばならないことをギリギリまでやらずにいるとしたら、やりたくないという気持ちがあるということです。

そして、やらなければという気持ちが強ければ強いほど、やりたくないという方もそれに合わせるようにして強くなるのです。これがマインドの仕組み。

仕事で失敗してはいけないという思いが強ければ、それだけ失敗させてやるという隠された思いも強くなってしまうのです。

マインドの中に隠された一対の裏の部分の存在をいつも認めて、見てあげられるなら、それに乗っ取られずに済むはずなのです。

そしてさらに言えば、防衛からくる思い(上で言えばやらねばならない、失敗してはいけない等)を小さくすることができるなら、その一対の裏側の思いも小さくなるのです。

それを極めれば、中道を生きるという状態になるのです。その時、マインドは力を失うことになるでしょうね。