コレクターの心理

世の中にはコレクターと言われる人々がいますね。お金持ちが世界中の名画を集めてみたり、希少な名車を買い集めてみたり。

お金持ちでなくても、沢山の帽子を持っていたり、気に入った靴があれば売られている全色を買い揃えてみたり。

実はコレクターというのは、すべてのマインドが持っている一つの機能なのです。私自身はコレクターとは縁遠い生き方をしていますが、それでも私のマインドにも、コレクターとしての要素は確実にあるのが分かります。

何かを集めることに熱中することは、マインドがその仕組みの中に原理的に持っている不足感から発動するものなのです。

欲しいものを場当たり的に手に入れるよりも、もっと計画的に、より用意周到に多大なエネルギーをつぎ込んで収集するのがコレクターのやり方です。

本人としても、もうこれで最後にしようと決意したところで、またすぐに次のものが欲しくなって結局のところ、終わりが来ることはありません。

そうやってコレクターが満足することは決してないのです。だから生涯に渡ってコレクターを続けることができるのです。

コレクターに限らず、どんなマインドであれ手に入れることで満たされるということは絶対にないということに、早く気づくことです。

満たされるための唯一無二の条件、それはマインドが消えていくことです。マインドがある限りは、いつまでも不満の中にいることになるのです。