カラクリを理解する

親子の関係性の中でよくあることのようですが、例えば母親が子供に対して父親の悪口を言うのです。

単なる悪口の場合もあるし、ダラダラと愚痴になってしまうこともあるでしょう。いずれにしても今目の前にいない父親を否定するのです。

子供は、母親の言葉を信じて父親のことを嫌いに思うかもしれません。もしも本当は父親のことが好きだとしても、その気持ちを隠してしまうのです。

そうやって、本当の自分の気持ちをそのままに認めることをしない生き方を学んでしまうかもしれません。

母親と対立しないために、あるがままの気持ちを隠してしまうわけです。そしてもう1つ大切なものを失ってしまう可能性もあります。

それは人への信頼の気持ちです。父親がいないところで悪口を言う母親を静観すれば、もしかしたら自分がいないところで自分を否定しているかもしれないからです。

他人を信頼できなければ、それだけ自己防衛が強く働くようになってしまうのですから、生きにくい人生になってしまうのです。

そして子供が成長して社会に出て行った先で、母親と同じように目の前にいない人の悪口を言う人が周りにやってくるのです。これがエネルギーの法則。

こういったカラクリを理解して、癒しを進めていくことが大切ですね。